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インコのフンの色や形が違うとき|食事・水分・受診目安
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インコのフンの色や形が違うとき|食事・水分・受診目安

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ケージの敷紙を替えようとしたとき、フンの色がいつもより濃い、水っぽい、形が崩れていると気づくことがあります。

インコは体が小さいぶん、少しの変化でも気になりやすいものです。昨日食べた青菜や果物の影響なのか、体調不良のサインなのか、見た目だけでは判断しにくい場面もあります。

家庭で病名を判断するのではなく、フンのどこを見れば状況を整理しやすいかを見ていきます。迷ったときに獣医師へ伝えやすくするための、観察の軸として読んでください。

インコのフンは「便・尿酸・尿」を分けて見る

インコのフンは、ひとつの塊に見えても、便・尿酸・尿が一緒に出ています。

便は緑色から茶色系に見える固形の部分です。尿酸は白からクリーム色に見える部分で、尿は周囲に少しにじむ透明な液体です。セキセイインコなどの小型インコでは、固形の便に白い尿酸がつき、水分は少なめに見えることが多くあります。

ただし、見た目はいつも同じではありません。食べたもの、水分の多い食事、飲水量、移動や緊張などによって、色や水分量が一時的に変わることがあります。

そのため、写真で見た「正常なフン」と比べるだけではなく、普段のその子のフンと比べる視点が必要です。いつもの色、形、水分量を知っていると、変化が起きたときに「どこが違うのか」を説明しやすくなります。

水っぽいフンは、下痢とは限らない

フンが水っぽく見えたときは、便そのものが崩れているのか、便の形は残ったまま周りの透明な液体が増えているのかを見ます。

便の形が残っていて、周囲に水分だけが大きく広がっている場合は、多尿として考えられることがあります。これは、尿の成分が増えている状態です。

一方で、便そのものがどろっと崩れている、半液状になっている、形が保てていない場合は、下痢として考えます。

この違いは、飼い主から見るとかなり紛らわしいものです。どちらも「水っぽい」と感じるためですが、受診時に「便の形は残っているが水分が多い」「便自体が崩れている」と伝えられると、状況を説明しやすくなります。

水分の多い果物や野菜を食べたあと、飲水量が増えたあとには、尿が増えてフン全体が水っぽく見えることがあります。食事に心当たりがあり、便の形が残っていて、食欲や元気もいつも通りであれば、まずは前後の変化を記録しておくと整理しやすくなります。

食事で変わることもあるが、続く変化は軽く見ない

フンの色は、食べたものの影響を受けることがあります。

青菜を多く食べたあとに緑色が目立つ、果物を食べたあとに水分が多く見える、着色されたペレットのあとに便の色が変わる、といった変化は、食事と結びつけて考えられる場合があります。

ただし、「食事の影響かも」と思えることと、「問題ない」と決めることは同じではありません。

食事を戻しても変化が続く、だんだん悪化している、食欲が落ちている、羽をふくらませている、眠る時間が増えているといった様子が重なる場合は、食事だけで説明しようとしない方がよい場面です。

見た目の変化に気づいたら、直前に食べたもの、飲水量、いつから変わったか、同じ変化が続いているかを分けてメモしておくと、受診時の材料になります。

受診相談を考えたいフンの変化

色や形だけで病名を決めることはできません。けれど、食事の影響として片づけにくく、早めに鳥を診られる病院へ相談したい変化はあります。

黒っぽい便や、赤みがあり血が混じるように見える便は、食事や着色フードで説明できる場合を除き、軽く扱わない方がよい変化です。とくに、ぐったりしている、食欲が落ちている、弱って見える様子があるなら、早めの相談につなげたい状態です。

白い尿酸部分が黄色っぽい、緑っぽい場合も注意して見たい変化です。尿酸は本来、白からクリーム色に見える部分です。そこに強い色の変化があるときは、便の色とは別のサインとして扱います。

未消化の粒が混じる、便の量が明らかに少ない、ほとんど出ていない、おしり周りにフンが付着して汚れている場合も、食事だけで説明しにくいことがあります。

こうした変化があるときは、フンの写真を残し、可能であれば敷紙ごと確認できるようにしておくと、診察時に伝えやすくなります。無地の紙を敷いておくと、色や水分の広がりを見分けやすい場合があります。

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フン以外の様子も一緒に見る

フンの変化を見つけたときは、体全体の様子も一緒に確認します。

見たいのは、食欲、活動量、体重、羽のふくらみ、眠っている時間、呼吸の様子、止まり木にとまれているか、嘔吐や吐き戻しがないか、おしり周りが汚れていないかです。

鳥は不調を表に出しにくい動物です。フンだけを見ると判断がつかない変化でも、食欲の低下や体重の減少、呼吸が苦しそうな様子が重なると、受診相談を前に進める材料になります。

特に呼吸が苦しそう、口を開けて呼吸している、尾が上下に大きく動く、止まり木にとまれず床にいる、といった変化は、フンの状態にかかわらず早めに相談したいサインです。

体重は、見た目だけでは変化に気づきにくいことがあります。日頃からグラム単位で測れるスケールで同じ条件の体重を残しておくと、フンの変化とあわせて伝えられる情報が増えます。

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迷ったときは、記録を持って鳥を診られる病院へ相談する

フンの変化を自宅で見つけたとき、最終的に役立つのは「診断しようとすること」ではなく、「変化を説明できる形で残すこと」です。

受診時には、いつから変わったか、直前に食事を変えたか、水分の多いものを食べたか、飲水量に変化があるか、体重が変わっているかを伝えられると整理しやすくなります。

フンの写真、最近の敷紙、ケージの写真、普段食べている餌のパッケージや名前も、診察の材料になります。多頭飼育の場合は、どの子のフンか分かりにくいことがあるため、可能な範囲で個体ごとに確認できる状況を作っておくと説明しやすくなります。

受診先を探すときは、「鳥類診療」「エキゾチックアニマル診療」と書かれていても、実際にインコをどこまで診られるかは病院によって異なります。事前に、インコの診療が可能か、フンの検査やそのう検査などに対応しているかを確認しておくと安心です。

鳥類診療に関わる情報として、鳥類臨床研究会の認定会員制度もあります。病院選びの唯一の基準ではありませんが、鳥を診られる病院を探すときの手がかりのひとつになります。

夜間や休日の場合も、出発前に電話で鳥の診療可否、来院方法、移動中の保温やキャリーの使い方を確認します。ぐったりしている、呼吸が苦しそう、便がほとんど出ていないといった場合は、自宅で判断を長引かせず、診療先へ連絡する方向で考えます。

まとめ

インコのフンがいつもと違うときは、まず便・尿酸・尿を分けて見ます。

水っぽく見える場合も、便そのものが崩れているのか、便の形は残ったまま透明な尿が増えているのかで、整理の仕方が変わります。

食事や水分でフンの見た目が変わることはあります。青菜、果物、着色ペレットなどに心当たりがあり、食欲や元気も保たれているなら、変化の前後を記録しておくと状況を追いやすくなります。

一方で、黒っぽい便、血のような赤み、黄色や緑色に見える尿酸、未消化物、便の量が少ない状態、おしり周りの汚れが続く場合は、食事だけで説明しようとしない方がよい変化です。

フンだけで決めず、食欲、体重、活動量、羽のふくらみ、呼吸、止まり方をあわせて見ることが大切です。迷ったときは、写真やメモを残して鳥を診られる病院に伝える。そう考えると、突然の変化にも少し落ち着いて向き合いやすくなります。

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