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オカメインコは飼いやすい?呼び鳴き・脂粉・オカメパニックを迎える前に確認
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オカメインコは飼いやすい?呼び鳴き・脂粉・オカメパニックを迎える前に確認

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オカメインコについて調べていると、「人になつきやすい」「比較的飼いやすい」といった紹介を目にすることがあります。そうした特徴にひかれ、初めて一緒に暮らす鳥として考えている人もいるでしょう。

一方、実際の暮らしには、紹介文だけでは見えにくい部分もあります。人や仲間に向けた発声、ケージの周囲にたまる細かな粉、夜中に突然驚いて激しく羽ばたく「オカメパニック」などです。

こうした特徴があるからといって、オカメインコが飼いにくいわけではありません。ただ、「飼いやすい」という言葉だけで判断せず、音・粉・夜間の対応を自分の家で受け止められるかまで想像しておくと、迎えたあとの暮らしを具体的に考えやすくなります。

オカメインコの「飼いやすさ」は、ひとつの基準では決めにくい

オカメインコは社会性のある鳥です。人との関係を築くことに魅力を感じる人にとって、こうした性質は「一緒に暮らしやすそう」と感じる理由のひとつになり得ます。

ただし、「初心者向け」「飼いやすい」といった評価に、獣医学的に統一された基準があるわけではありません。人との関わりやすさと、住宅で鳴き声を受け入れられるか、日々の掃除を続けられるか、夜間の突然の羽ばたきに対応できるかは、それぞれ別の話です。

環境省も、動物を迎える前には、動物の特徴だけでなく、家族の同意、住宅条件、アレルギーの有無、将来まで飼い続けられるかといった複数の条件を考えるよう案内しています。「オカメインコは飼いやすいらしい」という評判を入口にしつつ、暮らしへの影響が見えやすい呼び鳴き・脂粉・夜間のパニックに分けて考えてみましょう。

呼び鳴きは「何dBか」より、声がある生活を想像する

オカメインコの発声は、単なる雑音として切り離せるものではありません。同種の鳥の声に反応して行動や発声が変わることもあり、声は社会的なコミュニケーションの一部と考えられます。

家庭では、人や仲間を求めるような鳴き方を「呼び鳴き」と表現することがあります。ただ、家庭で暮らすオカメインコが「1日に何回鳴くのか」「何分続くのか」を一律に見積もれる標準値は示されていません。測定条件をそろえ、鳴き声の大きさを家庭飼育の一般的な基準として使えるdB値も示されていないため、「○dBだから集合住宅でも大丈夫」「小さな鳥だから声も小さい」とは判断しにくいところがあります。

呼び鳴きをゼロにできる前提では考えない

呼び鳴きを完全になくせるとする十分な根拠があるとはいえません。社会的な発声をする鳥であることを踏まえ、「静かな個体なら問題ない」と期待するよりも、声が繰り返し聞こえる場面があっても、自分や同居人の生活と両立できるかを考えておく方が、迎える前の判断に役立ちます。

たとえば在宅勤務をしている家庭なら、オンライン会議をする部屋とケージを置く場所を分けられるでしょうか。夜勤のある家族がいるなら、日中の睡眠への影響も考える必要があります。こうした生活上の条件は、鳥そのものの「飼いやすさ」と分けて確認できます。

集合住宅では契約とケージを置く場所を確認する

集合住宅だからオカメインコを飼えない、反対に鉄筋コンクリート造なら問題ない、と一律には判断できません。周囲への音の伝わり方は、建物や間取り、窓の位置によって変わります。

迎える前に、実際の部屋でケージを置く場所を考えてみると具体的です。隣室と接する壁際や、よく開ける窓のそばにしか置けないのか、それとも少し離れた位置を選べるのか。家族の寝室や仕事場所との距離も確認しておきましょう。

契約上の確認も必要です。「ペット可」と書かれていても、認められる動物の種類や数、飼い方が個別に決められている場合があります。国土交通省のマンション標準管理規約でも、ペットの種類や飼育方法を管理規約で定める考え方が示されています。「ペット可」という表示だけで判断せず、賃貸借契約書、管理規約、使用細則で鳥類や小鳥、ケージ飼育がどう扱われているかを確認しておきましょう。

生活騒音の扱いは地域によって異なり、ペットの鳴き声を専用の全国一律のdB値だけで判断することはできません。たとえば横浜市では、一般家庭のペットの鳴き声を生活騒音の一つとして案内しています。

「脂粉」は出ることを前提に、掃除と空気環境を考える

オカメインコと暮らすうえで、鳴き声とは別の意味で想像しにくいのが「脂粉」です。名前に「脂」とありますが、単純な皮脂汚れという意味ではありません。

鳥には、細かなケラチン性の粒子を生じる特殊な羽毛があり、オカメインコはこの粉を大量に生じる鳥の一つです。家庭で目にする白っぽい粉のすべてが同じ物質とは限りませんが、「体が汚れているから粉が出ている」「異常なフケが出ている」と考えるものではありません。

脂粉は「なくす」より、周囲にたまる前提で考える

粉は空気中を漂うだけでなく、ケージの周囲や床、家具にも落ちます。そのため、オカメインコとの暮らしでは、ケージの中だけを掃除すれば終わりとは限りません。「毎日○回掃除すれば十分」といった統一的な頻度も示されていません。

迎える前に考えておきたいのは、掃除の回数を決めることより、ケージの周りに粉が落ちる生活を継続して受け入れられるかという点です。家具が多く掃除しにくい場所ではなく、床や周辺を清掃しやすい場所へケージを置けるかも、生活との相性に関わります。

空気清浄機を使っても、掃除そのものは残る

空気中の粒子を減らすために、空気清浄機を取り入れる方法もあります。ただし、空気清浄機を置けば脂粉の問題がなくなるわけではありません。

高効率の機械式フィルターは空気中の粒子を捕集できますが、床や棚へすでに落ちた粉までは取り除けません。空気清浄機は掃除の代わりではなく、空中にある粒子を減らすための補助と考える方が実態に合います。

導入する場合は、「HEPA」という表示だけでなく、部屋の広さに対する処理能力、日常的に運転できる音か、フィルター交換を続けられるか、オゾンを意図的に発生させる方式ではないか、といった条件も確認しましょう。

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呼吸器やアレルギーに不安がある家族がいる場合

鳥と人の健康について、必要以上に怖がる必要はありませんが、無関係とも言い切れません。日本呼吸器学会は、鳥の羽毛や排泄物に由来する抗原への反復曝露が関係する「鳥関連過敏性肺炎」を取り上げています。

ただし、これは「オカメインコを飼うと肺炎になる」という意味ではありません。一般的なオカメインコ飼育者のうち何%が発症するかを示せる、信頼できる数値も明らかではありません。すでに呼吸器疾患がある人や、鳥由来の物質への曝露に医療上の懸念がある人が同居している場合は、迎える前からその事情を含めて考えておきましょう。

「オカメパニック」は、起こる可能性を知って夜の環境を整える

「オカメパニック」という言葉は強い印象がありますが、正式な病名ではありません。英語圏では「ナイトフライト」と呼ばれる現象がおおむね対応し、夜間に突然強く驚いたオカメインコが、ケージの中で激しく羽ばたいたり動き回ったりすることがあります。

一方で、すべてのオカメインコに起こるわけではありません。「何%の個体に起こる」「一生に平均何回起こる」といった、一般化できる発生率も示されていません。

夜間に激しく動くことで、けがにつながることはある

オカメパニックが起きると、ケージや中にある物へ羽や体をぶつける可能性があります。成長中の羽を傷つけた場合には、出血することもあります。

こうした事故は、「オカメパニックは危険だから怖い」と考えるためではなく、夜間にも鳥が急に動く可能性を見込んで、寝る場所を考えておく理由になります。夜中に激しい羽音がしたとき、飼い主が状態を確認できる場所にケージを置けるか、夜間にまったく様子を確認できない場所ではないかを、迎える前に考えておきましょう。

真っ暗・常夜灯のどちらかが絶対ではない

オカメパニックへの対策では、「夜は真っ暗にする」「常夜灯をつける」という異なる説明を目にすることがありますが、方法は一律ではありません。

外から入る光や動く影を遮るため、夜にケージを覆うという考え方があります。一方、オカメパニックを起こす鳥には、カバーの一部を開け、弱い常夜灯を使って周囲を認識しやすくする方法もあります。

「全面を覆うのが正解」「常夜灯が必須」と固定するより、突然の光・影・音を減らして安定して休める環境を基本にし、実際の反応に合わせて明るさやカバーの範囲を調整できることを考えておきましょう。弱い常夜灯は、その調整方法の一つです。

実際に夜間に激しく羽ばたき始めた場合は、照明をつけ、落ち着いた声で接する方法があります。暗いまますぐ手を入れ、鳥をつかむことが標準的な対応とはいえません。

迎える前に「音・粉・夜」を自分の暮らしへ当てはめる

ここまでの3つは、どれも「こうすれば完全になくせる」と言い切れるものではありません。迎える前には、問題をゼロにできるかではなく、起こり得る日常を自分の家で続けられるかに置き換えて考えてみましょう。

  • 住まい:契約上オカメインコを飼えるかに加え、ケージをどこに置くかまで見ておきます。隣室や窓との位置関係、家族が寝る場所や仕事をする場所との距離を、実際の間取りに当てはめます。
  • 同居人:「鳥が好きか」だけでなく、鳴き声や白い粉がある生活についても共有しておきます。夜中に羽ばたく音がすることや、空気清浄機を使うなら運転音が増えることまで想像すると、認識を合わせやすくなります。
  • 掃除:「最初は頑張れるか」よりも、床や家具に落ちる粉を日常的に清掃する生活が続いても、負担になりすぎないかを考えます。
  • 夜間:毎晩安定してケージを置ける場所があるか、急な光や音を減らせるか、夜中に異変があれば確認できるかを見積もります。

また、鳥を診療できる動物病院は、犬や猫を診療する病院ほど多くありません。迎えてから初めて探すのではなく、普段通える範囲に鳥を診ると明示している病院があるかを先に調べておくと、夜間のけがや急な体調変化があったときの選択肢を持ちやすくなります。

オカメインコとの暮らしは短期間とは限りません。環境省が示す寿命の目安は15〜25年程度です。だからこそ、迎える前に考えたいのは、完璧な環境を用意できるかではありません。

鳴くことをゼロにできなくても暮らせるか。粉をゼロにできなくても掃除を続けられるか。夜間のパニックを完全に防げなくても、起きたときに対応できる環境を作れるか。

この3つを自分の住まい、生活リズム、同居人との関係に当てはめてみると、「飼いやすい」というひとことでは見えなかった、自分の暮らしとの相性が少し具体的になります。

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