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秋雨で犬の散歩に行けない日が続くとき|室内遊び・トイレ・運動量の調整
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秋雨で犬の散歩に行けない日が続くとき|室内遊び・トイレ・運動量の調整

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秋雨が続くと、「今日もいつもの散歩に行けなかった」「家の中でもっと運動させたほうがいいのかな」と気になることがあります。ただ、散歩で得られるものは、歩いた時間や距離だけではありません。匂いを嗅いだり、外の刺激に触れたり、排泄したり、飼い主と一緒に外へ出たりする時間でもあります。

そのため、散歩を30分短くしたから、室内でも30分運動させればよい、という単純な置き換えでは考えにくいものです。雨の日には、その日に少なくなったものを小さく補いながら、遊んだあとに落ち着いて休めているか、排泄や食欲に普段との違いがないかを見て、翌日の過ごし方を調整していくと考えやすくなります。

散歩できない時間を、そのまま室内運動で埋めなくてもよい

犬の散歩には、歩いたり走ったりする身体活動だけでなく、匂いを嗅いで周囲を探索すること、外の音や景色に触れること、排尿・排便の機会、飼い主との関わりなど、いくつもの要素が含まれています。犬の福祉も、身体活動だけではなく、探索、遊び、休息、人との肯定的な関わりなどを含めて考えます。

そのため、雨で散歩が短くなった日に「いつもの散歩と同じだけ疲れさせよう」と室内運動を増やす必要があるとは限りません。活動量そのものも、年齢や体格、生活環境などによって異なります。2万頭以上の犬を対象にした犬の加齢研究プロジェクト(Dog Aging Project)の研究でも、日常の活動量は、年齢や体格、暮らしている環境など複数の要素と関連していました。

雨の日に何分運動を足せばよいかを一律に決めるよりも、「今日は歩く時間が少なかった」「外で匂いを嗅ぐ時間がなかった」「排泄の機会が減った」と分けて考えるほうが、その犬に合わせて調整しやすくなります。

「何分補うか」ではなく「何が少なかったか」で考える

たとえば、短時間でも外で排泄や匂い嗅ぎができた日なら、家では軽い遊びだけで普段に近く過ごせる犬もいるでしょう。反対に、まったく外へ出なかった日には、室内でフードを探す時間をつくったり、短い遊びを取り入れたりする方法があります。

散歩のすべてを室内で再現する必要はありません。その日に減った要素のうち、家の中で補いやすいものを選ぶ、という考え方です。

室内では「体を動かす・探す・休む」を組み合わせる

室内で過ごす時間が増えたとき、ボール遊びなどの身体運動だけを増やす必要はありません。フードを部屋の中で探す、簡単なノーズワークをする、短い合図の練習をするなど、鼻や頭を使う活動も選択肢になります。

家庭犬20頭を対象にした小規模な研究では、2週間ノーズワークに取り組んだ犬で、比較対象となった犬よりも肯定的な判断の変化がみられました。小規模な研究のため「ノーズワークをすれば必ず落ち着く」とまでは言えませんが、走ったり歩いたりする以外にも、探索する時間をつくる意味を考える材料にはなります。

フードを使う場合は、特別なおやつを追加するだけでなく、普段の食事の一部を取り分けて探してもらう方法もあります。

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軽い運動は、安全に動ける場所で

室内でも、おもちゃを使った遊びや短い距離での呼び戻しなどで身体を動かせます。一方で、室内は屋外と違い、床の滑りや家具との距離が問題になることがあります。勢いよく方向転換する遊びをするときには、足元が滑りやすくないか、周囲にぶつかるものがないかを確認しておくと安心です。

子犬や高齢犬、関節などに問題がある犬の場合は、激しい動きを増やすのではなく、普段できている活動の範囲を基準に考えます。

遊びの後に休める時間も残しておく

雨の日だからといって、犬が疲れて眠るまで遊ばせることを目標にする必要はありません。遊びの量を増やすことだけではなく、終わったあとに普段どおり休めているかも見ておきたいところです。

遊びを終えてしばらくすると寝床へ戻る、伏せて過ごす、いつもの時間に休むといった様子なら、さらに刺激を追加しなくてもよいと考えられます。反対に、遊びを重ねても興奮が続き、なかなか休息へ移れないときは、「もっと疲れさせる」方向だけで考えず、その日の刺激が多すぎなかったかも振り返れます。

外で排泄する犬は、短い外出という選択肢もある

散歩中に排尿・排便する習慣がある犬では、雨の日に運動よりも先に排泄の機会をどう確保するかが問題になることがあります。

室内トイレを普段から使っている犬なら、雨の日だけ特別な場所へ変えるのではなく、いつもの排泄場所を利用しやすい状態にしておきます。起床後、食事後、遊びや運動の後などは、排泄の機会をつくるタイミングとして使えます。

一方、屋外での排泄が中心なら、「いつもの散歩をするか、まったく外へ出ないか」の二択にする必要はありません。天候や路面の状態に問題がなければ、排泄を目的に短時間だけ外へ出て、済んだら戻るという方法もあります。いつもの距離を歩くことより、排泄の機会を確保することを目的にした外出です。

すべての健康な成犬に共通する「何時間排泄しなければ異常」という一律の基準だけでは判断しにくいため、時間だけではなく、いつもの排泄回数や様子から変わっていないかを見るほうが現実的です。

翌日は「何分遊んだか」より、普段との違いで調整する

雨の日に必要な運動量を最初から正確に決めるのは難しいため、その日の過ごし方を翌日の調整材料として使います。見るのは、「今日は室内で20分遊んだ」という数字だけではありません。遊びの後に休めたか、いつもどおり食べたか、排泄できたか、歩き方や姿勢に変化がないか、といった生活全体です。

普段に近ければ、大きく変えなくてよい

散歩が短くても、その後は普段どおり休み、食事や排泄にも変化がなく、家の中でも落ち着いて過ごしているのであれば、翌日に急に活動量を増やす理由はありません。雨の日が続いていても、毎日違う遊びを用意し続ける必要はなく、同じ探索遊びや短いトレーニングを、その犬が無理なく取り組めているなら繰り返せます。

少し持て余していそうなら、探索や軽い活動を足してみる

いつもより家の中を歩き回る、何度も遊びを求めるなど、普段との違いが見られる場合には、翌日は探索する時間や軽い遊びを少し足すという調整ができます。ただし、落ち着かなさだけで「運動不足」と決めることはできません。排泄したそうにしていないか、十分に休めているか、食欲や動き方は普段と変わらないかも合わせて見ます。

遊んだ後も休めないなら、刺激を増やす前に見直す

室内遊びを増やしたあとも興奮が続くなら、さらに運動を追加することだけが選択肢ではありません。犬が興奮している状態は、それだけで負のストレスを意味するものでもありませんが、いつもより長く切り替えられない状態が続いているなら、次の日は遊びを短くする、探索中心にする、休める時間を増やすといった調整が考えられます。

食欲・排泄・歩き方まで変わっているなら、運動不足だけで考えない

食欲が落ちている、嘔吐や下痢がある、排尿・排便がいつもと違う、歩き方がおかしい、明らかに元気がないといった変化まである場合は、単に散歩へ行けなかった影響と決めつけないほうがよいでしょう。生活上の工夫だけで説明しにくい変化が続くときは、犬の状態を獣医師へ伝えて相談することも選択肢になります。

食事は雨の日ごとに増減させず、遊びで使った分も含めて見る

散歩できなかった日に「運動していないから」と、主食をすぐ減らす一律の基準で考える必要はありません。犬が必要とするエネルギー量は、活動量だけでなく、ライフステージなども含めて個別に考えられます。数日の雨だけを理由に毎日の食事を大きく増減させるより、少し長い期間で体重や体型の変化を見ていく考え方が合っています。

室内遊びにフードやおやつを使った日は、その分も1日の摂取量に含まれます。主食以外のトリーツ類は、1日の総カロリーのおおむね10%以内が栄養上の目安です。これは雨の日だけのルールではなく、普段の食事全体を考えるときの目安になります。

フード探しを頻繁に行うなら、新しいおやつを増やすより、普段の食事の一部を取り分けて使うほうが総量を把握しやすくなります。

まとめ

秋雨で散歩ができない日が続いたときは、「いつもの散歩時間をどう埋めるか」よりも、「今日は何が少なかったか」と分けて考えると調整しやすくなります。身体を動かす時間が少なければ軽い遊びを、探索する時間が少なければフード探しなどを取り入れ、屋外排泄が必要なら短時間だけ外へ出るという方法もあります。そして、活動を増やすことと同じくらい、遊びの後に普段どおり休めているかも確認します。

翌日を決める材料になるのは、決められた運動時間ではなく、その犬の普段との違いです。食欲、排泄、休息、歩き方なども合わせて見ることで、「もっと動かす」「少し刺激を減らす」「体調の問題を別に考える」といった次の選択肢が見えやすくなります。

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