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犬がハアハアと荒い呼吸をしていると、不安になる人は多いかもしれません。「暑いだけなのか」「体調が悪いのか」「病院に行くべきなのか」と迷うこともあるでしょう。
犬は人のように全身で汗をかくことができず、呼吸によって体温を調節します。そのため、運動のあとや暑い環境では、口を開けて速く呼吸する「パンティング」が見られることがあります。
一方で、呼吸が荒く見える状態は体調異常のサインとして現れることもあります。大切なのは、呼吸の速さだけではなく、状況や回復の仕方、呼吸の苦しさなどを合わせて観察することです。
この記事では、犬の呼吸が荒く見えるときに
をどのように見分けるか、飼い主が自宅で確認できるポイントを紹介します。
犬の「ハアハア」という呼吸は、必ずしも異常とは限りません。まずは、犬にとって自然に起こる呼吸の変化を知っておくことが大切です。
犬は皮膚から汗を出して体温を下げることができません。そのため、口を開けて速く浅い呼吸を繰り返し、呼吸による蒸発で体内の熱を外に逃がします。この呼吸がパンティングです。
暑い環境や運動後などに体温を下げるため、犬にとって重要な働きの一つです。
パンティングは、次のような場面で自然に起こることがあります。
このような場合は、涼しい場所で落ち着くと呼吸も徐々にゆっくり戻ることが多く見られます。
反対に、状況に関係なく続く呼吸の変化は、体調の問題を示している可能性があります。
呼吸が正常かどうかを考えるときは、「普段の呼吸」と比べる視点が大切です。
犬の安静時の呼吸数は、一般的に
1分あたりおよそ10〜30回
が目安とされています。落ち着いているときや睡眠中に、この範囲に収まることが多く見られます。
ただし、犬の呼吸数は体格や環境、時間帯などによって変わることがあります。そのため、一度の測定だけで判断するよりも、その犬の普段の呼吸数を知っておくことが重要です。
呼吸数は自宅でも確認できます。
測定は、眠っているときや落ち着いて横になっているときに行うと確認しやすくなります。パンティング中は呼吸が浅く速いため、正確に数えることが難しいことがあります。
呼吸数には個体差があります。そのため重要なのは「正常範囲」だけではなく、その犬の普段の呼吸との差です。
例えば次のような変化は、体調の変化に気づく手がかりになります。
呼吸の異常を見分けるときは、速さだけでなく「苦しさ」を示すサインにも注意します。
次のような様子がある場合、呼吸に強い力を使っている可能性があります。
次のような変化が見られる場合は注意が必要です。
呼吸が荒くなる理由は一つではありません。原因を断定するのではなく、大きな方向として考えることが大切です。
状況によって説明できる呼吸の変化です。
例
この場合は、休ませると呼吸が落ち着くことが多く見られます。
環境がきっかけになって呼吸が荒くなることもあります。特に注意が必要なのが熱中症です。犬では初期の段階で強いパンティングが見られることがあり、進行すると危険な状態になることもあります。
呼吸が荒くなる原因は、呼吸器だけとは限りません。
例えば
など、さまざまな体調の問題が呼吸の変化として現れることがあります。
呼吸の状態を確認するときは、次の点を合わせて観察すると判断しやすくなります。
次のような場合は、状況によって様子を見ることもあります。
ただし、呼吸が落ち着くかどうかを確認することが大切です。
次のような状態が続く場合は、早めに受診を検討します。
次のような場合は、できるだけ早く動物病院へ連絡することが勧められます。
夜間の場合は、地域の夜間対応の動物病院を確認しておくと安心です。東京都の例では、来院前に電話連絡を行うよう案内されています。東京都獣医師会 夜間診療について
犬の呼吸が荒く見えるときは、次の4つの視点で観察すると判断しやすくなります。
呼吸の変化は、体調の異変に気づきやすいサインの一つです。普段の呼吸を知っておくことが、いざというときの判断材料になります。
迷ったときは無理に判断しようとせず、動物病院に相談することも選択肢の一つです。