猫と暮らすことを考え始めたとき、多くの人が思い浮かべるのは「癒されそう」「静かで飼いやすそう」「家の中で完結できそう」といったイメージかもしれません。
実際、猫との暮らしはとても豊かで、心を和ませてくれる存在です。一方で、迎えてから初めて気づく現実があるのも事実です。
完璧な準備はできなくても、「こういうことが起こりうる」と事前に知っておくだけで、心の余裕は大きく変わります。
ここでは、初めて猫を迎える前に知っておきたい7つのポイントを、日常生活の具体的なイメージとともに整理していきます。
猫は「夜行性」と思われがちですが、実際には薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)と呼ばれ、明け方や夕方に活動が活発になります。
そのため、こんな場面が起こることがあります。
特に子猫や若い猫はエネルギーが有り余っており、人が寝ている時間帯に「遊びたいスイッチ」が入ることも珍しくありません。
これはしつけの問題ではなく、猫の習性そのものです。迎える前に「夜は静かとは限らない」と理解しておくことで、睡眠不足へのストレスや後悔を減らすことにつながります。
「猫はあまり鳴かないペット」という印象を持つ人も多いですが、実際には鳴き声でしっかり意思表示をする猫もいます。
よくあるのは、次のような場面です。
また、発情期には、普段とは比べものにならないほど大きな声で鳴くことがあります。特に集合住宅では、早朝や深夜の鳴き声が気になるケースもあります。
避妊・去勢手術によって軽減されることが多いですが、「猫=静か」という前提だけで迎えると、生活音としてのギャップに戸惑う可能性があります。
猫と暮らすと、抜け毛のある生活は避けられません。春や秋の換毛期には、普段の10倍以上の毛が抜ける猫もいるとされています。
実際の暮らしでは、
といった変化が起こります。
さらに、爪とぎは猫にとって本能的な行動です。
が傷つくことも珍しくありません。
爪とぎグッズを用意しても完全に防ぐことは難しく、「多少傷がつくのは前提」と考えておくことが、長く暮らすうえでは現実的です。
猫の平均寿命は約15年前後とされ、迎えたその日から長期的な健康管理が始まります。
調査内で示されている、主な医療費の目安は次の通りです。
これに加えて、
が必要になることもあります。症状によっては、治療費が数十万円規模になるケースもあります。
「猫は丈夫でお金がかからない」というイメージだけでなく、毎月の出費+万一の備えを想定しておくことが大切です。
猫のワクチン接種は法律上の義務ではありませんが、命に関わる感染症から守るため、多くの飼い主が選択しています。
完全室内飼育であっても、
を介してウイルスが持ち込まれる可能性があるとされています。
避妊・去勢手術についても、
を減らす効果が期待されています。
自治体によっては、手術費用の一部を補助する制度がある場合もあり、迎える前に調べておくと選択肢が広がります。
猫を迎える方法には、主に次の選択肢があります。
保護猫
ブリーダー
ペットショップ
迎え方によって、
が大きく変わります。
どれが正解ということはなく、自分の生活スタイルや価値観に合うかを考えることが大切です。
賃貸住宅の場合は、「猫が飼えるか」を必ず事前に確認する必要があります。
など、条件は物件ごとに異なります。
また、室内での安全対策も重要です。
すべてを完璧に整える必要はありませんが、**「猫の目線で家の中を一度見直す」**ことが、事故を防ぐ第一歩になります。
初めて猫を迎える前は、楽しみと同時に不安を感じるのは自然なことです。
今回紹介した7つのポイントは、猫との暮らしをためらわせるためのものではありません。現実を知ったうえで、自分なりの選択ができるようになるための整理です。
できる準備から少しずつ整えながら、猫との新しい生活を迎えてみてください。