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ペットの迎え方には、いくつかの選択肢があります|ショップ・ブリーダー・里親制度
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ペットの迎え方には、いくつかの選択肢があります|ショップ・ブリーダー・里親制度

犬や猫、ウサギやフェレットといった小動物──
ペットと暮らしたいと思ったとき、まず考えるのが「どこから迎えるか」ではないでしょうか。

近年は「保護犬・保護猫を」といったメッセージも広まり、「ペットショップで買うのはよくないのでは?」と迷いを感じる人も増えてきました。

ですが実際には、迎え方にはいくつかの選択肢があり、それぞれに背景や特徴があります。

この記事では、日本で主に利用されている「ペットショップ」「ブリーダー」「保護団体や自治体からの譲渡(里親制度)」の3つの迎え方を整理し、それぞれにどんな違いや向き不向きがあるのかを比較します。

ペットの迎え方はひとつではない

日本で一般的なペットの迎え方には、主に以下の3つがあります。

  • ペットショップで購入する
  • ブリーダーから直接譲り受ける
  • 保護団体や自治体から譲渡を受ける(里親になる)

どの方法にもルールや手続きがあり、どれが「正しい」「間違っている」と単純に判断できるものではありません。

迎え方ごとの特徴をざっくり整理

方法特徴迎えやすさ費用の目安条件・審査向いている人
ペットショップ店頭で見てすぐに迎えられる数万円〜数十万円少ないすぐに迎えたい/見て決めたい
ブリーダー繁殖者から直接迎える数万円〜数十万円多少あり特定の犬種・猫種を希望する
保護団体・自治体保護された動物を譲り受ける数千円〜数万円(寄付)条件・審査あり命をつなぐ選択をしたい/成犬・成猫を迎えたい

この比較からも分かる通り、どの方法にも向き・不向きがあり、自分の暮らしや希望に合った選び方をすることが大切です。

それぞれの迎え方の流れと注意点

ペットショップで迎える

ペットショップでは、犬猫や小動物を店頭で見ながら選び、比較的スムーズに購入できます。事前説明や健康状態の確認が義務づけられており、マイクロチップ装着も法律で定められています。

ただし、販売価格に加えてワクチン代・登録料などが加算されることもあり、初期費用は高額になりがちです

また、生体販売の仕組みに疑問の声もあり、「この子はどこから来たのか」「親の健康状態は?」など、見えない部分に目を向けることも大切です。

環境省|飼い主の方やこれからペットを飼う方へ

ブリーダーから迎える

ブリーダーとは、特定の犬種・猫種を専門に繁殖している個人や事業者のことです。子犬や子猫が親と過ごしている環境を見学できることもあり、健康状態や性格の傾向をより深く知ることができます。

迎えられる時期は、成長状況や出産タイミングによって異なるため、すぐに連れて帰れるとは限りません。人気の犬種は予約制となることもあり、事前の相談や連絡が必要です。

信頼できるブリーダーを見極めるには、実際に会って話すことが何より重要です。

里親制度・譲渡で迎える

保護団体や自治体の動物愛護センターでは、飼い主のいない犬猫や小動物の譲渡を行っています。「保護犬・保護猫を迎える」という選択肢は、近年とても注目されています。

ただし、誰でもすぐに譲り受けられるわけではありません

  • ペット可の住環境であること(賃貸なら証明が必要)
  • 家族全員の同意があること
  • 高齢の場合は後見人を立てる必要がある場合も
  • 単身者や共働きなど、状況によって追加条件が課されることも

また、譲渡前の講習会や自宅確認、トライアル期間を設ける団体もあり、正式譲渡までに数週間〜数か月かかることがあります。

これらの条件は一見厳しく感じられるかもしれませんが、動物に二度と不幸な思いをさせないための配慮から設けられたものです。譲渡後の相談やフォローがあるのも安心材料です。

環境省|子犬と子猫の適正譲渡ガイド(PDFのリンクです)

不安や迷いの整理につながるヒント

「どこから迎えるのが正しいのか?」という迷い

「この迎え方が正しく、他は間違い?」という議論は、ネット上でもよく見かけます。「保護犬・保護猫を迎えるのが唯一倫理的」「ペットショップで買うのは悪だ」といった極論も散見されますが、現実にはすべての人が里親制度を利用できるわけではなく、迎え方にはそれぞれ適した状況があります。

環境省も、譲渡を通じた命のバトンは重要だとしながらも、最終的には飼い主それぞれが自分の暮らしや価値観に合った方法で検討してほしいと呼びかけています。

ペットショップやブリーダーから迎える場合でも、信頼できる業者を選び、適切に飼育し、終生飼う責任を果たすことが何より大切です。

また、「ブリーダー出身なら安心」「ペットショップ出身は問題がある」といったイメージもありますが、実際には法律の整備が進み、ペットショップでも展示環境や販売年齢などに一定の基準が設けられています。

ペットショップに並ぶ多くの子犬・子猫は、ブリーダーからの委託販売です。大規模な繁殖業者の中には劣悪な環境で繁殖を繰り返す「パピーミル(子犬工場)」のような例もありますが、ブリーダー直販でも質の低い業者は存在します。

大切なのは「どこから迎えたか」よりも、「誰から、どのように迎えたか」── 看板だけで判断せず、親犬や繁殖環境が見られるか、実態に透明性があるかを丁寧に見極めることが大切です。大切なのは「どこから迎えたか」よりも、「迎えたあと、どう共に暮らすか」です。

保護動物であっても、ペットショップ出身であっても、生涯をともにする覚悟と環境が整っていることが一番大切な前提です。

里親制度へのハードルを感じるとき

「条件が厳しそう」「断られたらどうしよう」と感じる方もいます。実際に、団体ごとに方針は異なり、厳格なルールを設けている場合もあります。

ただし、多くの場合は「こうすれば大丈夫」という代替案やサポートもあります。不安な点は遠慮せずに相談しながら進めていくのが良いでしょう。

おわりに

ペットを迎えるというのは、とても大きな決断です。そして、どんな迎え方を選んだとしても、「命と暮らす」という責任は変わりません。

「ペットであふれる毎日」をつくるために、まずは自分にとって無理のない、納得できる迎え方を見つけることから始めてみてください。