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熱帯魚水槽のガラスや水草にコケが増えるとき|照明・餌・掃除の見直し
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熱帯魚水槽のガラスや水草にコケが増えるとき|照明・餌・掃除の見直し

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水は澄んでいて、魚もいつもどおり泳いでいる。それでも、気づけばガラスの内側や水草、流木にコケが増えている。そんな変化を見ると、「水が悪くなったのかな」「掃除が足りないのかな」と気になることがあります。

ただ、コケが少し付いているからといって、水槽の状態が悪いとは決められません。反対に、水が透明だから問題がないとも言い切れません。

見ておきたいのは、コケがあるかどうかだけではなく、以前より増える速さが変わったか、魚や水草にも変化が出ていないかです。そのうえで、照明や餌、水換え、掃除など、最近変わった条件を一つずつ確認していくと状況を整理しやすくなります。

コケがあるだけで、水槽の異常とは決められない

淡水水槽では、ガラスや流木などに藻類が付着することがあります。魚種によっては、管理された藻類を採食に利用することもあります。

そのため、ガラスの一部に薄く付いている、流木の一角に見られるといった状態だけから、「水質が悪化した」「管理に失敗した」と考える必要はありません。

見る基準を「コケがあるか」から「これまでと比べてどう変わったか」へ移すと、判断しやすくなります。これまでも定期的な掃除で維持できていた程度の付着で、増える速さも大きく変わっていないなら、普段の管理を続けながら経過を確認する余地があります。

水が透明でも、水質までは見た目でわからない

一方で、「水が透明だから水質も問題ない」と考えるのも避けたいところです。魚の排泄や餌などから生じるアンモニアは、目で見て確認できるものではありません。水の見た目と、アンモニアや亜硝酸などの化学的な水質は、分けて考える必要があります。

つまり、コケの有無だけでも、水の透明さだけでも、水槽全体の状態は決まりません。 魚の様子や水草、水質、最近の管理の変化を合わせて見ることになります。

まず「コケ以外にも変化があるか」を確認する

コケが目立つようになったら、最初に「コケだけが変わったのか」を確認してみます。ガラスの一部にコケが付いていても、魚が普段どおり泳いで餌を食べ、水草にも目立った変化がなく、定期的な掃除で維持できているなら、すぐに水槽全体の管理を変える必要があるとは限りません。

反対に、次のような変化が重なっているなら、見た目の掃除だけではなく、水槽の管理条件も確認する材料になります。

  • 以前より明らかに短い期間でコケが広がる
  • 掃除したあと、以前より早く再び増える
  • 水草の広い範囲を覆うようになった
  • 餌の食べ残しや底の有機物が目立つ
  • 魚の食欲や泳ぎ方など、普段との違いがある
  • アンモニアや亜硝酸など、水質にも変化がある

「何日で生えたら異常」「ガラスの何割を覆ったら問題」といった一律の基準に当てはめるのではなく、自分の水槽のこれまでの状態との差を手がかりにします。

魚の食欲や行動にも変化がある場合は、コケそのものより、水質や魚の状態を先に確認したい場面です。

コケが増えたら、最近変わった条件から見直す

藻類の増え方には、光だけでなく、栄養、温度、水流など複数の条件が関係します。「コケが増えたから照明が長すぎる」と、一つの原因だけに決めることはできません。そこで、コケが増え始めた時期の前後に、何か変えたことがなかったかを振り返ってみます。

照明時間・光量・窓からの光

照明では、点灯時間だけでなく、光の強さや自然光も確認します。最近タイマーの設定を変えた、照明器具を交換した、ライトと水面の距離を変えたといったことがあれば、それまでとは光の条件が変わっています。また、季節によって窓から日が差す時間や角度が変わることもあります。

水草が入っている水槽では、単純に照明を大幅に短くすればよいわけではありません。水草も光を利用するためです。点灯時間をすべての家庭水槽に共通する一つの数字で決めず、今の点灯時間や自然光の入り方を確認しましょう。最近増えた光があるなら、そこから調整を考えるほうが状況を追いやすくなります。

点灯時間が日によってずれる場合は、タイマーで一定にする方法もあります。

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餌の食べ残しや飼育数

餌は、魚が食べれば水槽からなくなるわけではありません。食べた餌の一部は代謝や排泄を経て水槽内へ戻り、食べ残した餌も分解されていきます。そのため、「以前より餌の量や回数を増やしていないか」「底に食べ残しが残っていないか」「魚を追加して全体の給餌量が増えていないか」を確認しましょう。

ただし、コケを減らすために魚に必要な餌まで一律に減らす考え方ではありません。確認したいのは、現在の飼育状況に対して余分な餌や食べ残しが増えていないかです。

水換え・フィルター・水質

水換えには、水中に溶けた物質を希釈する役割があります。ただ、「コケが多いほど大量に水換えをする」という単純な関係ではありません。普段の水換えを長く行っていなかった、最近魚を増やした、フィルターの流量が落ちている、といった変化があれば、その部分も確認します。

また、水が透明でもアンモニアなどは目ではわかりません。魚の様子が違う、ろ過環境を大きく変更した、食べ残しが増えたといった変化が重なっている場合は、水質を測ることも状況を整理する手段になります。

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水換えの頻度や交換量も、すべての熱帯魚水槽に共通する一つの数字では決められません。水槽の大きさや飼育している魚、水草、ろ過などの条件によって変わるためです。

掃除は「今あるコケを取ること」と「水槽をリセットすること」を分ける

ガラスや流木に付いたコケを取り除くことと、水槽全体の環境を作り直すことは別です。ガラス面の付着物はスクレーパーなどで物理的に落とせます。流木や石も、必要な範囲をブラシなどで落とす方法があります。水草では、付着の程度だけでなく、葉そのものが傷んでいるかも見ていきます。

一方、コケが増えたからといって、水槽、底床、フィルター、ろ材まで一度に徹底的に洗うのは注意が必要です。

フィルターまで一度にリセットしない

生物ろ過では、フィルターなどに存在する微生物が、アンモニアから亜硝酸、さらに硝酸へと変換する過程に関わっています。

そのため、見た目のコケを落とすことと、ろ過環境まで大きく変えることは分けて考えます。コケが付いたからといって、水槽全体やすべてのろ材を一度にリセットするのではなく、フィルターの流量や詰まりを確認して必要な清掃を考えましょう。「○週間ごとに洗う」といった一律の頻度に当てはめず、水槽の状態に応じて判断します。

掃除をしてコケを落としても、光や給餌など増えやすい条件が変わっていなければ再び付着することがあります。掃除は「今あるコケを減らす作業」、照明や餌などの確認は「増えやすい条件を探す作業」と分けると整理しやすくなります。

一度に全部変えず、一つずつ経過を見る

コケが増えたときに、照明を短くし、餌を減らし、水換えを増やし、フィルターも掃除する、と一度に多くの条件を変えると、何が影響していたのか追いにくくなります。

まず魚の食欲や泳ぎ方を確認し、次に「最近変えたもの」を振り返ります。照明時間、自然光、給餌量、魚の追加、水換え、フィルターなど、その時期に変わった条件がないか確認しましょう。必要な範囲のコケや食べ残しは物理的に除去し、そのうえで、原因として考えられる管理条件を一つずつ見直していきます。

たとえば点灯時間を最近延ばしたのであれば、照明の条件から確認します。魚を増やしてから変化したなら、給餌や水質、ろ過への負荷を見ます。こうして順に切り分けることで、「とにかく水槽をきれいにする」よりも、変化の背景を追いやすくなります。

まとめ

熱帯魚水槽にコケがあることだけで、水槽環境の異常とは決められません。反対に、水が透明だから問題がないとも限りません。

判断の手がかりになるのは、以前と比べて増え方が変わったか、魚や水草にも変化があるかです。コケだけが少し増えたのであれば、必要な範囲を掃除しながら推移を確認できます。急に広がったり、魚の食欲や泳ぎ、水草、水質にも変化があったりするなら、照明、自然光、餌、水換え、フィルターなど、最近変わった条件を確認してみます。

コケを完全になくすことを目標にするより、「この水槽では何が変わったのか」を一つずつ整理していくと、日々の管理を見直す場所も見つけやすくなります。

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