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セキセイインコの足の指は前後2本ずつ?枝をつかむ足のしくみ
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セキセイインコの足の指は前後2本ずつ?枝をつかむ足のしくみ

止まり木にとまるセキセイインコを見ると、小さな足で枝を包むように握っています。正面から見える指だけでは、「何本あるのだろう」「後ろ側はどうなっているのだろう」と気になることもあるでしょう。

セキセイインコの足指は片足に4本あり、前に2本、後ろに2本の配置です。 向かい合う指で枝を握り、指の腹と爪がそれぞれ支えをつくります。足の形から、止まり木にとまるときや枝を登るときの動きを見ていきましょう。

足指は前に2本、後ろに2本ある

セキセイインコのように、足指が前後に2本ずつ分かれる形を「対趾足(たいしそく)」と呼びます。「趾」は足の指を表す字です。左右どちらの足も、この配置になっています。

足指を解剖学上の番号で表すと、向きは次のように分かれます。ここでいう前は鳥の頭側、後ろは尾側です。

向き足指の番号
前向きの2本第2指・第3指
後ろ向きの2本第1指・第4指

番号は、正面から見えた順につけるものではありません。止まり木を握っていると指が曲がり、枝の陰に隠れる部分もあるため、見える爪だけを数えても全体は分かりにくいことがあります。

鳥の足がすべて同じ配置というわけではなく、前に3本、後ろに1本の形もあります。セキセイインコでは、第4指も後ろを向くことで、前後2本ずつの組み合わせになっています。

止まり木は、指で包み、指の腹と爪で支える

前後に分かれた指は、枝の両側から向かい合う形で握るのに役立ちます。ただし、指の本数と向きだけで体を支えられるわけではありません。指を曲げるしくみと、枝に触れる部分の働きが組み合わさっています。

筋肉の力が腱を通じて指へ伝わる

指を握り込むときには、指を曲げる屈筋が働きます。筋肉の力を指の骨へ伝えるのが腱で、指の関節が曲がることで、枝を包む形をつくります。反対に、指を伸ばして握りをほどく動きには伸筋が関わります。

前後2本ずつというのは指の基本的な配置であり、指がその角度のまま固まっているという意味ではありません。枝にとまるときには関節を曲げ、離れるときには握りをほどいて、次の足場へ移ります。

指の腹は摩擦を生み、爪は表面に引っかかる

枝に触れているのは爪の先だけではありません。指の腹が表面を押すことで摩擦が生まれ、滑りを抑えます。爪は、表面の小さな凹凸に引っかかることで支えを助けます。

この役割の違いは、同じインコの仲間であるマメルリハを対象にした着地実験でも調べられています。2019年の研究では、3羽が太さや表面の異なる止まり木に着地した際、接触後に指を巻きつけ、爪を動かして安定した支えを得ていました。足場が安定すると、握る力を緩める様子も見られました。

セキセイインコで同じ力や速さを測った結果ではありませんが、枝を握る指と、表面に引っかかる爪の両方が、とまる動きを支えることを理解する手がかりになります。止まり木の太さや表面が変われば、指の巻きつき方や爪の接し方も変わります。

枝を登るときは、足とくちばしが連携する

セキセイインコが枝やケージを登る場面では、足に加えて、くちばしでつかまる動きも見ることがあります。足で足場を握り、くちばしでも支えを得ながら、つかむ場所を移していきます。見るときは、足だけでなく、くちばしが触れるタイミングにも目を向けてみてください。

足指は足場を握って体を支え、握りをほどけば次の位置へ置き直せます。爪は足場への引っかかりを助けます。こうした足の働きに、くちばしでつかまる動きが加わることで、登る途中にも支えを得られます。

くちばしは、単に引っかけて休むためだけのものでもありません。2022年にコザクラインコ6羽を調べた垂直登りの実験では、くちばしが体を上へ進める力も生み出していました。「もう1本の足」のように働くという表現には、体を支えるだけでなく、移動の力を出すという意味もあります。

これはコザクラインコの実験結果であり、セキセイインコの枝登りで、いつも同じ順序や力配分になると決めるものではありません。日常の動きを見るときには、どこを足で握り、どこでくちばしを使っているかを追うと、登り方が分かりやすくなります。

小さな足の働きは、普段の止まり方から見てみよう

足のしくみを知ると、止まり木も「乗る棒」から「握って支えを得る足場」として見えてきます。普段の姿を、次のような点から眺めてみましょう。

  • 前後の指が、止まり木のどちら側へ回っているか
  • 指の腹が触れる場所と、爪の先が触れる場所はどこか
  • 足場を移るとき、どこで握りをほどいているか
  • 登るとき、足とくちばしをどう組み合わせているか

指を数えるためにつかまえたり、握っている指を広げたりせず、自分からとまっている姿を横や斜め後ろから見る範囲で十分です。すべての指が一度に見えなくても、足場を移した瞬間には、別の角度から配置が見えることがあります。

止まり木は、太さに変化をつけることで、足の同じ部分に圧がかかり続けるのを避けやすくなります。一方、爪を削ろうとしてサンドペーパーのカバーを使うと、足の裏を傷つけることがあります。握る足場としての使いやすさも含めて考えましょう。

爪が伸びたときの見方やケアについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

セキセイインコの足指は、前に第2・第3指、後ろに第1・第4指が向く対趾足です。筋肉と腱が指を動かし、指の腹の摩擦と爪の引っかかりが、枝を握る足を支えます。

枝を登るときには、足とくちばしが連携します。普段の止まり方や足場を移す瞬間に目を向けると、小さな足がどのように支えをつくっているかが見えてくるでしょう。

この記事で参考にした資料(4件)

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