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猫とリクライニングソファで暮らすとき|可動部への挟まり事故を防ぐ
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猫とリクライニングソファで暮らすとき|可動部への挟まり事故を防ぐ

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リクライニングソファの下に猫が入っているのを見て、「このまま動かしても大丈夫だろうか」と気になったことがあるかもしれません。リクライニングソファは、フットレストや背もたれなど複数の部分が動きます。製品によって構造は異なりますが、メーカーは、可動部や開口部からペットを離し、動かすときには周囲を確認するよう案内しています。

猫との暮らしでは、「猫が動けば自分で避けてくれる」と考えるより、動かす側が猫の居場所と家具の可動範囲を確認できる状態をつくる方がわかりやすいでしょう。毎回の確認だけに頼らず、家具への入り込み方や家族の操作ルールまで一緒に考えてみます。

リクライニングソファは「どこが動くか」を最初に確認する

リクライニングソファで確認したい場所は、フットレストだけではありません。製品の構造によって、座面の下、背面、フットレストの収納部、金属フレームやリンク機構の周辺など、動作に伴って隙間の広さが変わる部分があります。

製品安全情報には、リクライニング機構などの可動部分で挟み込み事故が起きた事例もあります。猫の事故に限ったデータではありませんが、動く部品の間には、動作によって挟み込み点が生じる可能性があることを示しています。ただし、すべてのリクライニングソファが同じ構造をしているわけではなく、外から見えるフットレストだけが動くように見えても、内部では複数の部品が連動している製品もあります。

最初に、自宅のソファについて次の場所を確認しておくと、操作時に見る範囲をイメージしやすくなります。

  • フットレストが出入りする部分
  • 座面の下
  • ソファの背面
  • 外から見える開口部や隙間
  • リクライニング時に位置が変わるフレームや部品の周辺

取扱説明書に可動範囲や安全上の注意が記載されている場合は、家具を動かしながら推測するのではなく、その機種の説明を基準にしてください。

開くときだけでなく、戻すときも確認する

注意するタイミングは、「フットレストを出すとき」だけではありません。メーカーの取扱説明書には、家具をリクライニング状態へ動かすときだけでなく、元の位置へ戻すときにも、子どもやペットが近くにいないことを確認するよう促すものがあります。

フットレストを出すときに広がる隙間が、戻すときには狭くなる場合があります。反対に、収納されていた部品が展開し、新たに動く場所が生じることもあります。

「開く」「閉じる」を分けるより、家具の形が変わるときは、その都度可動範囲を確認すると考える方がシンプルです。

動かす直前に、猫の所在と可動範囲を分けて確認する

操作前の確認では、「猫がいる場所」と「家具がこれから動く場所」を分けて考えると見落としを減らしやすくなります。

猫が少し離れた場所で寝ていることを目で確認できていても、フットレストの周囲に物が入り込んでいる可能性はあります。反対に、ソファの下を見て何もなくても、猫が背面側にいる可能性は残ります。

そのため、ボタンやレバーを操作する前には、次の3点を分けて確認するとよいでしょう。

  • 猫がどこにいるか
  • ソファの下や背後に猫がいないか
  • フットレストなど、これから動く場所に何もないか

ニトリも、電動リクライニングソファのフットレスト可動部に障害物がないことを確認するよう案内しています。家具そのものの可動範囲を確かめることは、安全に操作するための前提です。

猫が見当たらないときは、「たぶん別の部屋にいる」と推測して動かすより、居場所がわかってから操作する方が確認手順をぶらさずに済みます。

多頭飼育の場合も同様で、1匹が見えていても、ほかの猫の居場所がわからなければ確認は終わっていません。多頭飼育向けに定められたメーカーのルールではありませんが、「操作時にペットが可動部の近くにいないことを確認する」という注意を家庭で実行するための考え方です。

毎回の確認だけに頼らず、入り込みやすい場所も見直す

操作のたびに確認することに加えて、普段から「猫がどこからソファの下へ入っているか」を把握しておくと、確認する場所を絞りやすくなります。家具を動かしていない状態で、底面、側面、背面、フットレスト収納部などを見ると、猫が通っている経路が見つかることがあります。

ただし、入口を見つけたからといって、板や布などでそのまま塞ぐのが安全とは限りません。可動家具では、内部の部品が動くための空間が必要です。

メーカーによっては、可動経路に物を置かないことや、非純正部品の取り付け、無許可の改造を避けるよう案内しています。独自に取り付けた物がフレームやモーター、コードに干渉すると、別の問題につながる可能性があります。物理的に侵入経路を変えたい場合は、「猫が通れなくなるか」だけでなく、その方法が自宅の製品で認められているかを取扱説明書やメーカー情報で確認する方が安全です。

猫が選べる別の休息場所を用意する

猫が隠れたり落ち着いて休んだりできる場所を用意することは、室内環境を整える方法のひとつです。箱型の寝床、猫用ベッド、キャットタワーなど、ソファとは別に休める場所を用意することも選択肢になります。

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ただし、別の寝床を置いたからといって、リクライニングソファの下へ入らなくなるとは限りません。ここでの役割は「侵入防止」ではなく、猫が安全に休める選択肢を増やすことです。そのため、別の居場所を用意したあとも、操作前の確認が必要です。

家族の誰が操作しても、同じ確認ができるルールにする

リクライニングソファを複数人で使う家庭では、家具の安全性だけでなく、「誰がどのように操作するか」も考えておきたいところです。メーカーの安全情報には、使用者本人だけが操作することや、子どもに操作させないことを求める例があります。可動家具は、猫の居場所を把握している人と実際にボタンを押す人が違うと、確認が曖昧になりやすいためです。

家庭では、たとえば次のようにルールをそろえる方法があります。

  • 操作する本人が、その場で猫の居場所を確認する
  • 猫の居場所がわからない状態では動かさない
  • 「さっき別の部屋にいた」「誰かが移動させたはず」といった推測で操作しない
  • 多頭飼育なら、それぞれの猫の居場所を確認する
  • 子どもだけでは操作しない
  • 来客には自由に操作してもらわず、必要なら家族が確認して操作する

これらすべてがメーカー共通の規則として定められているわけではありません。ペットや子どもを可動部から離すという安全情報を、家庭の中で実行しやすい形にしたルールです。

確認したあとに別のことをして時間が空いた場合も、そのまま操作せず、もう一度その時点の居場所を見た方がルールを単純にできます。「何分以内なら確認しなくてよい」という基準に頼らず、操作するたびに確かめましょう。

電動式か手動式かより、自宅の機種の動き方を知っておく

「電動式はゆっくり動くから猫が逃げられる」「手動式なら人が力を加えるので気づきやすい」といった比較を、猫向けの事故データから判断することはできません。

電動式の中でも構造には違いがあります。背もたれとフットレストが同時に動く機種もあれば、別々に操作できる機種もあります。側面のボタンで動かす製品、手元のコントローラーを使う製品など、操作方法もひとつではありません。

そのため、「電動か手動か」だけで安全性を判断するより、次の点を自宅の取扱説明書で確認しておく方が実際の操作につながります。

  • どの部品が動くのか
  • どのボタンやレバーで動くのか
  • どの範囲まで形が変わるのか
  • 電動式なら、どうすれば動作が止まるのか

特に電動式では、停止方法まで機種ごとに異なります。一部にはボタンを押している間だけ動き、離せば止まる製品もありますが、すべての電動リクライニングソファに共通する仕様ではありません。

もし挟まれた可能性があるときは、まず作動を止める

操作中に猫が可動部へ入った、あるいは挟まれた可能性に気づいた場合は、そのまま最後まで動かし続けず、まず作動を止めます。

そのあとに家具をどちらへ動かせばよいかは、機種や挟まれ方によって異なります。「必ず逆方向へ動かせばよい」という方法をすべての製品に当てはめず、慌てて開閉を繰り返さないでください。自宅の製品の停止・解除方法を確認しましょう。

猫を解放したあと、呼吸が苦しそう、出血している、強い痛みがある、歩けないなどの変化は、救急性のある状態を示す兆候です。

実際に体が機構へ挟まれ、どの程度圧迫されたかわからない場合は、外傷が見えないことだけを理由に待つ時間を決めないようにします。判断に迷うときは、挟まれた場所や時間、現在の様子を動物病院へ伝え、受診の要否を確認してください。

猫の反応ではなく、人の操作で安全をつくる

リクライニングソファと猫が同じ部屋にあること自体を、一律に避ける必要はありません。一方で、可動する家具には、状態によって隙間が広がったり狭くなったりする場所があります。猫が動けば避けてくれることを前提にせず、人の側で確認できる仕組みにしておくと、日常の迷いを減らせます。

動かすときには猫の居場所を確認し、ソファの下や背面、フットレストなど、自宅の機種で動く場所も見ます。普段から侵入しやすい経路を把握し、必要な対策はメーカーの想定する範囲で考えましょう。そして、家族の誰が使っても同じ確認をします。

ひとつの対策だけに任せるのではなく、確認を重ね、環境を整え、家庭内のルールをそろえることが、猫と可動家具のある暮らしを整えるひとつの方法になります。

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