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猫の耳垢が多いとき|汚れ・かゆみ・受診目安の見分け方
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猫の耳垢が多いとき|汚れ・かゆみ・受診目安の見分け方

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猫の耳に黒っぽい汚れや耳垢を見つけると、「病気かもしれない」と不安になることがあります。

一方で、耳垢が見えたからといって、必ずしも異常とは限りません。健康な猫でも少量の耳垢は見られることがあり、耳垢の量だけで正常か異常かを判断するのは難しいものです。

大切なのは、「耳垢があるかどうか」ではなく、「どのように変化しているか」と「猫にほかの症状があるか」をあわせて見ることです。

この記事では、正常な耳垢と注意したい耳垢の違い、耳垢の増加と関係する代表的な耳のトラブル、受診を考えたいサインについて整理します。

猫の耳垢は少し見えていても異常とは限らない

健康な耳の状態とは

猫の耳は外耳・中耳・内耳に分かれていますが、飼い主が普段確認できるのは主に耳の入口付近です。

健康な耳では、耳の中が比較的きれいに見えることが多いものの、少量の耳垢や汚れが見られること自体は珍しくありません。

そのため、「耳垢が見える=病気」と考える必要はありません。

むしろ重要なのは、

  • 急に増えていないか
  • 強いにおいがしないか
  • 赤くなっていないか
  • 猫が気にしていないか

といった変化です。

耳垢に個体差がある理由

耳垢の量には個体差があります。

健康な猫でも、耳の状態には一定のばらつきがあります。そのため、「他の猫より耳垢が多い気がする」という比較だけでは判断できません。

昨日までほとんどなかった耳垢が急に増えた場合と、以前から少量の耳垢が見られる状態では意味が異なります。

普段の状態を知っておくことが、変化に気付くための基準になります。

注意したいのは「耳垢が増えたこと」より「変わったこと」

耳垢の量そのものには明確な基準がありません。受診の必要性は、耳垢の量だけでなく、耳垢の性状や猫の様子を組み合わせて考えることになります。

色の変化

耳垢の色は重要な観察ポイントの一つです。例えば、

  • 黒っぽい耳垢
  • 茶色い耳垢
  • 黄色っぽい耳垢
  • 膿のような分泌物

などは、耳の中で何らかの変化が起きている可能性があります。ただし、色だけで病気を断定することはできません。

黒い耳垢が見られても必ず耳ダニとは限らず、別の原因で似た見た目になることもあります。

においの変化

健康な耳では強い悪臭は通常みられません。

耳垢が増えるだけでなく、

  • 酸っぱいにおい
  • 発酵したようなにおい
  • 強い悪臭

などがある場合は注意が必要です。耳垢の量よりも、においの変化の方が受診の判断材料になることがあります。

急な増加や左右差

以前と比べて急に耳垢が増えた場合も注意したいポイントです。

また、

  • 右耳だけ増えている
  • 左耳だけ赤い
  • 片方だけかゆがる

といった左右差も見逃したくありません。特に片側だけ長く続く変化は、耳の中で別の問題が起きている可能性も考えられます。

耳垢の変化と関係する代表的な耳のトラブル

耳ダニ

耳ダニは猫の耳で見られる代表的なトラブルの一つです。

典型的には、黒く乾いた耳垢が増え、コーヒーかすのように見えることがあります。

また、

  • 強いかゆみ
  • 頻繁に耳をかく
  • 頭を振る

といった行動が見られることもあります。

なお、室内飼育だから耳ダニではないとは言い切れません。完全室内飼育の猫でも、耳ダニが見つかることがあります。

外耳炎

外耳炎は耳垢増加の背景としてよく見られる病気です。

耳の中に炎症が起こることで、

  • 耳垢の増加
  • 赤み
  • 腫れ
  • 痛み
  • 悪臭

などが現れることがあります。

猫によっては耳を触られるのを嫌がるようになることもあります。

酵母や細菌の増殖

耳の中では酵母や細菌が増殖することがあります。

その場合、

  • ベタついた耳垢
  • 湿った分泌物
  • 強いにおい

が見られることがあります。

黒っぽい耳垢だから耳ダニとは限らない理由の一つがここにあります。

見た目だけで原因を区別することは難しく、顕微鏡検査などが必要になることもあります。

アレルギーが関係するケース

耳の問題の背景にアレルギーが関係していることもあります。

この場合は耳だけでなく、

  • 顔まわりをかく
  • 首をかく
  • 体のほかの部位もかゆがる

といった症状が一緒に見られることがあります。

耳垢だけを見るのではなく、体全体の様子も確認することが大切です。

耳垢以外に受診の目安になるサイン

耳垢が多いかどうか以上に、猫の行動や耳の状態に注目したい場面があります。

かゆがる・頭を振る

以下のような様子が続く場合は受診を考えたいサインです。

  • 頻繁に耳をかく
  • 後ろ足で耳を掻き続ける
  • 頭を何度も振る

耳の中に違和感や炎症が起きている可能性があります。

赤みや腫れ

耳の入口付近が赤くなっていたり、腫れていたりする場合も注意が必要です。

耳垢だけでは分からない炎症が進行している可能性があります。

痛がる・触られるのを嫌がる

耳を触ろうとしたときに、

  • 急に逃げる
  • 怒る
  • 嫌がる
  • 鳴く

といった変化が見られる場合は、痛みを伴っている可能性があります。

耳掃除を試す前に受診した方が安全なこともあります。

出血や神経症状

以下のような症状は早めの受診を考えたいサインです。

  • 出血
  • 強い腫れ
  • 膿のような分泌物
  • 頭が傾く
  • ふらつく

耳の奥まで影響が及んでいる可能性もあるため、家庭で様子を見るより受診を優先した方がよい場合があります。

家庭でできる耳のチェックと耳掃除の考え方

日常的な観察ポイント

家庭で最も役立つのは耳掃除よりも観察です。

普段から、

  • 耳垢の量
  • におい
  • 赤み
  • 左右差
  • 猫の反応

を確認しておくと、変化に気付きやすくなります。

耳の入口付近を確認する際に、見やすく照らしたい場合は小型のライトを使うこともあります。

耳掃除をやりすぎない理由

耳垢を見つけると掃除したくなるかもしれません。

しかし、健康な猫では定期的な耳掃除が必要ないことも多く、やりすぎは刺激になる可能性があります。

また、綿棒を耳の奥まで入れると、

  • 耳道を傷つける
  • 汚れを奥へ押し込む

といったリスクがあります。

耳を拭く場合は、見える範囲をやさしく拭く程度にとどめる方が安全です。

ガーゼなどを使って耳介の内側を清潔に保つ方法が用いられることもあります。

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受診を優先したいケース

次のような場合は、耳掃除を始める前に受診を考えたい場面です。

  • 強いにおいがある
  • 赤みがある
  • 痛がる
  • 分泌物が多い
  • 頭を振る
  • かゆがる

こうした状態では、原因を確認せずに家庭でケアを続けるより、まず診察を受けた方が状況を把握しやすくなります。

まとめ

猫の耳垢は、見えたからといってすぐに病気とは限りません。

大切なのは耳垢の量だけを見ることではなく、

  • 色が変わったか
  • においが強くなったか
  • 急に増えたか
  • かゆみや痛みがあるか
  • 左右差があるか

といった変化をあわせて確認することです。

耳垢そのものよりも、その変化と猫の様子が受診判断の大切な手がかりになります。

迷ったときは、耳垢の量だけで判断しようとせず、耳全体の状態と猫の行動を落ち着いて観察してみてください。

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